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視覚の3つの機能

前回は、『目or眼がいいとは?』ということについて考えました。

視覚は5感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の中でも大部分を占め、外界の情報の80%が視覚から得られます。それほど重要な視覚についてより深く見ていきましょう。



視覚と視力の違いは前回取り上げました。視力は物がはっきりとよく見える能力で視覚の一部分です。


視覚には3つの機能があります。

1つ目は感覚機能です。これはカメラでいうフィルムにあたり、人の眼の網膜にどれだけ優れた解像力を持っているかという機能です。仮に近視や遠視、乱視などで裸眼の視力が低くても眼鏡やコンタクトレンズで矯正することで良い視力が出るのであれば問題ないわけです。

この感覚機能は外界のものを見る最初の入口になります。


2つ目は運動機能です。これは3つからなり、一つ目はピント合わせ能力で、私たちは近くのものから遠くのものと様々な距離のものを見ますが、目は目標物の距離に応じて、焦点を合わせをします。この仕事をするのが水晶体です。そして水晶体をコントロールするのが毛様体筋です。近くのものには毛様体筋が水晶体を膨らませ、遠くのものには水晶体を扁平にしてピントを合わせます。毛様体筋の働きが悪いと焦点が合わず、ぼやけて見えます。

運動機能の2つ目は眼球運動です。ものを見る時に眼球が動かなければその都度身体の向きや頭の方向を変えないといけません。例えば本を読むときやものを目で追うときにいちいち頭を動かしていては大変です。そのために眼球には眼を目標物に向けられるように12個の筋肉がついています。眼球を耳側へ引っ張る外直筋、鼻側へ引っ張る内直筋、耳側上へ引っ張る上直筋、耳側下へ引っ張る下直筋、鼻側上へ引っ張る下斜筋、鼻側下へ引っ張る上斜筋がそれぞれ左右の眼球についています。これらの筋肉は非常に繊細に眼球をコントロールしています。この眼球のコントロール能力が上手く備わっていないと、ものを上手く目で捉えることが出来ません。

運動機能の3つ目は両目の協調性です。人には左右2つの眼球があります。それは立体的にものを見るため、奥行きや距離感を把握するためです。もう一つには2つあることで視野が広がります。これらの機能によって私たちは安全に歩いたり、走ったり、車を運転したり、スポーツ活動をすることが出来ます。

この両目の協調性は生後4ヵ月くらいから機能し始め、左右それぞれの網膜の中で目標物の映る場所を脳が一つに結び融合させます。


最後に3つ目の情報処理機能です。これは、上の2つの機能はものを見るための能力ですが、見たものを認識し、反応や判断する機能です。

私たちは眼を開けているときは常に何かしらが映っています。。しかし、目に見える全てのものを常に脳で認識し、処理しているわけではありません。必要なものだけを脳が認識するように出来ています。逆に必要ないものは目には映っていても脳は認識していないのです。また、人の顔を見てそれが誰かを判断するのも情報処理機能です。下の絵は何に見えますか?


答えは牛です。ただ単に白黒の模様ですが、見える人にはこの模様が牛に見えます。これも視覚の情報処理機能です。


今回は視覚の3つの機能について考えました。日常生活においてもスポーツにおいても視覚は大きな役割を果たします。視覚(ビジョン)をトレーニングすることもフィジカルと同じように大切ですね。


当ジムでは視覚(ビジョン)も合わせたトレーニングのご提案もさせていただきます。

ご興味のある方は是非、お問い合わせください。



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